製品情報

Custron/カストロン(樹脂硬化収縮物測定装置)

【ISO 4216 準拠】※2021年4月制定

Custron/カストロンとは?

樹脂の収縮率・応力を連続してリアルタイム測定を可能にした装置です。

※従来の測定方法と比較の参考はこちらから。

※測定例はこちら。

樹脂硬化収縮応力測定装置「CUSTRON」は、UV硬化樹脂・熱硬化樹脂・エポキシ樹脂・UV接着剤・UVインク・コーティング・ワックス等の硬化に伴う硬化収縮率・収縮応力を連続測定できる樹脂硬化収縮応力測定装置です。
UV照射→加熱→冷却など昇温、降温の熱プロファイルをプログラムにより自由に組み合わせ設定が可能。
製品製造過程において様々な熱が加わる場合や、長期経時における様々な環境に置かれる製品が受ける収縮率、収縮応力を再現します。

※デザインは予告なく変更する場合がございます

『JIS K6941 紫外線硬化樹脂及び熱硬化樹脂の収縮率連続測定方法』

経済産業省に掲載のページはこちら。
【特許取得済】特許第5848109号「樹脂硬化収縮測定方法」
【特許取得済】特許第6654078号「応力の測定方法」


他の分析装置との違いは?

Custronの特徴

  • 反応前→中→後の全過程の連続測定

UV硬化樹脂・熱硬化樹脂・エポキシ樹脂・UV接着剤・UVインク・コーティング・ワックス等の硬化に伴う硬化収縮率・収縮応力を連続測定

 

  • ヒートサイクル測定

UV照射→加熱→冷却など昇温、降下温度の熱プロファイルをプログラムにより自由に組み合わせ設定可能(常温~180℃)※オプションにより300℃まで可能

  • 環境の再現

製品製造過程において様々な熱が加わる場合や、長期経時における様々な環境に置かれる製品が受ける収縮率、収縮応力を再現

  • 樹脂表面の温度変化測定可能
  • サンプル量は少量(1cc)程度でOK
  • 特殊測定技術の必要なし

オプション品について

  • -50℃~80℃の温度設定が可能なタイプ
  • 常温~300℃の温度設定が可能なタイプ
  • 窒素パージ機能

などがございます。詳しくはお問合せくださいませ。

お問合せはこちらから。
※測定例はこちら。


装置構成

全体構成

  • 設定条件等タッチパネルによる入力方式
  • データはPCエクセルにて自動収集(測定は3万ステップまで)
  • 温度設定 常温~180℃ (オプションにより変更可能)
  • プログラム温調により昇温温度設定プログラム可能
    ※設定により安定しない事があります。
  • 照射装置、温度設定の連動可能
    ※照射装置により連動出来ない場合があります。

温度プロファイル

熱硬化樹脂の収縮モデル

常温の液状状態Aを加熱して硬化温度Bで反応させ、終結する点をCとする。
試料はCから放冷されて、D(硬化系のガラス転移温度Tg)に達した後、室温Eに達してこのサイクルは完結する。
硬化反応による収縮はB-C間で起こり、硬化後の冷却による収縮は、C-D-Eで示される。ただしDはこの系のTgに相当するから、ガラス状領域(<Tg)における収縮はD-E間に相当し、ゴム状領域(>Tg)における収縮は、C-D間で起こる事となる。
A-E間の収縮を全収縮、B-E間の収縮を最大収縮と呼ぶことにする。通常の熱硬化エポキシ樹脂の収縮率はこのA-E間を測定する事となる。

測定例

熱硬化エポキシ樹脂硬化過程における収縮率と応力の関係について

解説

加熱初期において、樹脂は熱膨張します。次に反応が始まり反応による収縮が起こります(架橋による収縮)。この時、収縮応力も収縮から少し遅れて発生します。反応収縮は平行に達する事で終了したことが判ります。その後温度を降温し常温まで戻す事により温度収縮が起こります。応力も同様に発生する事が見てとれます。このように熱硬化樹脂の場合一般的に、①熱膨張 ②反応収縮 ③温度収縮の3ステージがあります。

※Custronは硬化収縮率・収縮応力を同時に測定することは出来かねます。掲載のグラフは別々に測定したデータを重ねて表示しております。

 

UV硬化樹脂測定例(アクリル樹脂)

 

 

 


製品ラインナップ

 

オプション

  • 窒素パージ機能
    ①密閉チャンバー
    ②窒素用フローメータ
    ③IN 導入口
    ④OUT 排出口
  • ライトガイド固定用フレキシブルアングル
    +固定用ムッフ
  • UV照射外部制御機能(ON、OFF)
  • 各種UV照射ユニット

消耗品(初回セット分)

  • ロードセルプローブ完成品 ・・・・ 10本
  • 樹脂ワッシャ
    ■ t=1mm φ=10mm ・・ 3枚
    ■ t=2mm φ=10mm ・・ 3枚
  • スライドガラス ・・ 100枚
  • スキージーヘラ ・・ 1本
  • 収縮率測定用アルミ箔 φ10 ・・ 10枚

♣ 消耗品のご案内

スペック

寸法・重量
寸法(㎜)重量(kg)
測定部本体W450 x D400 x H90028
タッチパネル制御部W500 x D420 x H31015
データ取込用ノートPCW380 x D420 x H352
冷却水循環装置W 218 x D 430 x H 56332

電源容量
電圧(V)電流(A)
タッチパネル制御部10015
冷却水循環装置1005

性能
硬化収縮率測定用レーザ変位計1)繰り返し精度 2μm
2)出力220μW
応力測定用ロードセル1)標準定格 5N (オプションにて 500mN、1N、2N、10N、20N)
2)繰り返し精度 ±0.5%RO以内
加温ヒーター1)150W × 3本(計450W)耐熱性500℃(設定最大温度 180℃)
2)計測用温度センサー K熱電対
3)安全リミット用温度センサー K熱電対
冷却水循環装置1)冷凍機450W   AC100V
2)設定10℃~常温
(使用条件により設定温度にならない場合があります。)

※仕様は予告なく変更になる場合がございます。詳細はお気軽にお問い合わせ下さい。


お問合せはこちらから。

サンプルテストのお見積りはこちら

 

ページ上部へ戻る